小学校の同窓会を理由に集まった数十人の若者が
リーダー的存在だった同級生にデスゲームを強いられる話。
「バトル・ロワイアル」や「神さまの言うとおり」などと同様、
学生が強制的に殺し合いをさせられる設定だが、
途中途中で事件終了後の取り調べシーンが挿入され、
最終的な被害状況が明かされる構成が斬新。
非常に仲が良く、結束の固い関係に見えた同級生たちだが
話が進むにつれて徐々に内に隠された思いや
小学校当時の恨みが明かされていくのが面白い。
ストーリーの成り行きを楽しむはずのデスゲームにおいて、
誰が生存するかを先に明かしてしまうというタブーを犯しつつも
強い引きを維持した展開で楽しませてくれる良作。