考えた物体を透明な状態で作り出せる同級生の能力に
たまたま気づくことになった女子高生の話。
天真爛漫な主人公のおかげで、超能力を題材にしながらも
どこかほのぼのした雰囲気があり、
それでいて危険な方向に進んでいく筋書きにハラハラする。
何をしでかすかわからない同級生の存在を活かし、
透明な物体という単純な設定を面白く仕上げた良作。
ただ、好奇心が刺激されたり
独特の恐怖感が伝わってきた1・2巻に比べ、
最終巻である3巻は急によくわからない展開になり、
どうにも肩透かしなクライマックスだったのは残念。