「マトリックス レボリューションズ」から
18年ぶりに作られたシリーズ4作目で、
前作までの出来事が大ヒットしたゲームソフトだったという世界で
主人公が徐々に記憶を取り戻していく話。
前3作の内容を知っている前提のストーリーながら
モーフィアスやエージェント・スミスなどの
重要キャラが別の俳優に置き換わっていて迫力不足。
それ以外の脇役も全体的に貧相な印象。
多くの演出やアクションが1作目のオマージュになっているが、
いずれもスピード感や力強さがなくて見劣りする。
機械vs人間というわかりやすい構図も捨て、
中途半端に平和ボケした世界観もイマイチ。
そもそも1作目は特殊な撮影方法だけでなく
電話での世界移動や観音開きの車、
真っ白なスーツや妙な形のサングラスなど
画面に映る小道具がいちいちスタイリッシュだったのに、
そういった目を引くセンスが感じられない。
最初の1時間をダラダラした同窓会で浪費し、
各場面のデキはシリーズファンを落胆させる仕上がり。
かといって初見の人には意味がわからないという駄作。
これなら1作目を観直した方がよほど有益だろう。
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