HAL研究所を経て任天堂の社長を務めた岩田聡が
生前に語ったいろいろな内容をまとめたもの。
岩田氏は本を書くことに前向きでなかったということだが、
インタビューや対談企画で語られた内容が
非常にうまく再構成されているので
岩田氏自身が書いたような読み心地になっている。
「星のカービィ」シリーズや
「MOTHER2」などのヒット作を世に送り出し、
ニンテンドーDSやWiiといった変わり種のゲーム機で
大きなブームを巻き起こした岩田氏が持つ
持論や仕事への取り組み方が読み取れて面白い。
ところどころで挿入される「岩田さんのことばのかけら。」のページが
画像として掲載されているために、文字サイズが変えられないなど
電子書籍として不便な仕様になっているのは残念。
1990年から2010年ぐらいまでに話題になった
任天堂ブランドのゲーム機やゲームソフトを知っている方が望ましいが、
岩田氏の優しい人柄とともに、クリエイターとしてのポリシーや
チームを大切に考える姿勢に触れることができる1冊。