日本映画「カメラを止めるな！」をリメイクしたフランス映画で、
ある施設でゾンビ映画を撮影中の一団が
トラブルに巻き込まれていく話。
巧妙な構成で新鮮な面白さを味わわせてくれた
オリジナル版の大筋をかなり忠実に踏襲しているので、
全体的にはほぼそのままの感覚で楽しめるようになっている。
ただ、それぞれの俳優の個性を表す独特な雰囲気や
やり取りにおける微妙な気まずさなどは
やはり日本人俳優の方がリアルで面白い。
また、重要な伏線となる前半部分の違和感が
オリジナル版と比べてむやみに大きいせいで
少しわざとらしさを感じてしまうところは残念。
観ている側が必要以上の不審感を持たないよう
もう少しさりげなく表現して欲しかった。
オリジナル版を知っている人が
フランス人による味付けの違いを楽しむ分にはアリだが、
そうでないならまず日本映画版を先に観て欲しい。
【関連作品のレビュー】
カメラを止めるな！（2017年公開日本映画）
