1986年に公開された「トップガン」の続編で、
人並み外れた操縦技術を持つ古株の戦闘機パイロットが
困難な任務を成功させるために
若いエリートたちを指導する話。
36年も前の作品の続編ということで、前作を観ていない人でも
なんとなく人間関係がつかめるようになっているし、
戦闘機や軍事兵器に詳しくなくても
作戦内容や危険な状況がきちんと理解できる造りなのが素晴らしい。
冒頭から主人公の性格や実力を見せつける展開のオンパレードで、
疾走感あふれる飛行シーンを存分に味わえる。
飛行中のカメラワークも非常に練られていて
躍動感や迫力だけでなく、常に美しさやカッコよさがある。
主人公を甘く見ていたエリートたちを黙らせ、
難易度の高い課題を次々と突破する様子はとにかく痛快だし、
それでいて常にハラハラできる緊迫感が続くのも見事。
このあたりの興奮度は前作より遥かに高い。
トム・クルーズの代表作としても
戦闘機を題材にしたアクション映画の金字塔としても
揺るがない地位を確立した1作目の面白さを超え、
人を選ばず楽しませてくれる名作として昇華した1本。
【関連作品のレビュー】
トップガン