1968年公開の「2001年宇宙の旅」の続編で、
人工知能がトラブルを起こした原因を調査するため、
アメリカとソビエトの有識者が協力して木星に向かう話。
前作から16年が経った1984年に公開された作品で、
非常につながりの強いストーリーになっているが、
冒頭にざっくりとしたあらすじが語られるため
今作の理解に必要な知識が復習できるのはありがたい。
前作で特徴的な存在だった人工知能が今回もキーとなり、
後半になるにつれてジワジワと盛り上げていく筋書きで、
宇宙飛行の描写を淡々と見せる場面が多かった前作よりも
映画として楽しめる造りだった。
地球から遠く離れた心細い宇宙船の中、
わかりやすくて緊迫感のある展開が面白く、
前作を観た人をスッキリした気持ちにさせる良作だった。
【関連作品のレビュー】
2001年宇宙の旅