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古見さんは、コミュ症です。<1~28巻>

誰もが振り向く美しさとカリスマ性を持ちながら
他人と話すことがまったくできない女子高生が
なんとか友達を作ろうとするコメディ。


誰かに話しかけられたとしても
ブルブル震えるだけでまったく言葉を発せず、
なんとか筆談でコミュニケーションを取るという
病気に近いレベルのキャラクターが特徴。


テレビアニメ版はテンポが悪く、
実写ドラマ版では嘘っぽく感じたが、
原作であるマンガ版は非現実的な設定ながらも
架空の話と割り切りやすく、
サクサクとテンポよく読めて楽しめた。


存在感が薄くて冴えない主人公が健気に支える展開と
照れながらも心を開いて少しずつ経験を積んでいくヒロインが
ジワジワと距離を詰めていくラブコメとしての面白さもある。
ただ、何もできないヒロインが常に特別扱いされる様子に
モヤモヤさせられる部分もある。


「コミュ症」という域を超えている上に
外見の美しさだけでもてはやされる筋書きなので
リアリティを考えずに読めるかどうかで好みが分かれる作品。

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