ゲームの実況プレイをする引きこもりの少女を軸に
彼女と関わってきた人物を少しずつ描いていく話。
定期的に主人公を変えながら展開していく群像劇で、
各エピソードを読み進めていくことで
バラバラだった要素が少しずつ絡んでいく構成が秀逸。
最初は意味のわからなかった世界観なのに
綺麗にひとつの筋書きにつながる気持ちよさがある。
各人物の秘めた思いが明かされるに従って
ヒリヒリした怖さが味わえる読み心地。
すべての要素を無駄なく使う見事な完成度に
全2巻と思えない大きな満足を感じることができた。