母親という立場に重荷を感じている女性の
いろいろな思いをまとめたもの。
結婚して子供を持つことが当たり前だという風潮によって
母親になることを強いられたり
その後の生活を想像できなかった女性たちの
いろいろな苦しみがまとめられている。
紹介されているインタビューはイスラエルで行われたものだが、
母になることを期待される女性への圧力は多くの国であるだろうし、
それに対して抵抗感や後悔を感じている生の声は興味深い。
ただ、妙に難しい言い回しが使われていて理解しづらかったり
翻訳本特有の文章で読みにくさを感じるのが辛い。
また、似たような回答が延々と繰り返されるので
3分の1ほど読んだあたりで息切れしてきてしまう。
タブー視されるような題材をまとめた切り口は斬新だが、
本としてとにかく読みにくく単調なのが残念だった。