望んだものが手に入る代わりに
外の世界と時間の流れが大きくズレてしまう
不思議なトンネルを見つけた高校生たちの話。
ウラシマ効果を生むというトンネルの設定や
その仕様を検証する流れはなかなか面白かったが、
そこからのトンネルの役立て方が薄っぺらくて
単に主人公が無駄な時間を過ごしたようにしか思えないのが残念。
また、80分あまりという短さのせいかキャラクター描写が弱く、
2人の絆がそこまで強くなる説得力が足りなかったり、
父親やクラスメイトの人間性が伝わってこないのも厳しい。
「君の名は。」と同じような方向性を目指しつつも
中身がスカスカの状態で仕上げてしまったような作品。