戦をするような機会もなくなった江戸時代後期に
多くの被害者を生む極悪非道な暴君を暗殺するため
仲間を集めていく武士たちの話。
2時間20分となかなかの長編ながらテンポがよく、
わかりやすい勧善懲悪の図式も相まって非常に観やすかった。
13人という人数は映画としてはかなり多いが
メインキャラクターの個性が際立っているので混乱する心配もない。
敵味方ともに実力者揃いの俳優陣で、
傍若無人な権力者を討ち取る正義の者たちに
強い感情移入をしながら観ることができる。
仏頂面の稲垣吾郎の淡々とした話し方も
そのサイコパスぶりがリアルに感じられてよかった。
刺激のあるシーンを定期的に挟みつつ
最後の決戦に向かって盛り上がっていく造りで、
時代劇でありながら年齢を問わず熱くなれる良作。