巨大なアパートに住む貧困者たちが
好き勝手に暴れる暴力集団と戦う話。
顔の区別がつきにくいせいもあるが、
登場人物の関係性が妙にわかりにくく、
ヤクザと住民たちの単純な戦いではないのが
ストーリーの理解を阻害してしまっている。
住民に文句を言う大家は誰の味方なのかよくわからないし、
主人公のチンピラも何をしたいのか伝わってこない。
敵対関係が明確でないので
誰に感情移入させたいのかがハッキリしない。
キレのいいカンフーが目を惹く場面もあるが、
ワイヤーアクションやCG丸出しの描写も多い。
くだらない展開が笑いではなく退屈につながっており、
魅力に感じる要素が見つからない作品だった。