私立高校の美術教師を務める作者が
学生へのアドバイスや想いをまとめたもの。
教員としての実体験をベースにしたものなので
マンガとしての明確なオチはなかったりするが、
若者のリアルな部分を垣間見ることができる。
また、夢があるはずの彼らの
怖がりですぐ楽な方に流れる様子が生々しすぎる。
エピソードによって差はあるが、
自信がなく不安ばかり抱える若者に向けた
教員であり先輩画家でもある作者の想いにグッとくる。
クリエイターたちが陥りがちな心理に共感しつつも
鋭く切り込んだアドバイスが痛烈。
創作活動に関わる人に刺さる部分が多く、
戒めとしてたびたび読み返して欲しい1冊。