卒業式の日に何者かに殺害された高校教師が
1年前の始業日に戻ってクラス運営をやり直す話。
好き勝手に振る舞うグループのせいで
クラス全体が荒れている状況に対して、
各生徒に向き合ってトラブルを解決に導いていく担任を描く。
しっかりしたポリシーを持って
問題に果敢に立ち向かう主人公の姿は応援したくなるし、
毎回のエピソードでグッと状況が進展するテンポの良さも魅力。
話が進むにつれて問題児集団から人が離れ、
味方が増えていく流れも気持ちいい。
ただ、大きな山場を越えた第7話から急に失速し、
ヒリヒリした緊迫感がなくなって
やけに生ぬるい展開になってしまったのは残念。
悪事を働いたのにたいした制裁も与えられず、
妙な甘さで許されてしまうことにモヤモヤする。
前半は容赦のないシリアスな作風に引き込まれたのに
そこで期待したほどの結末に至らなかったのが惜しい。
せっかくなら最後まで甘さを捨てたやり取りが見たかった。