質素な暮らしをしていた純粋な少年が
資産家の女性と出会ったことで
それまでと異なる人生を歩み出していく話。
有名小説を原作にしているだけあって
重厚で緻密なストーリーは見応えがあるのだが、
映画としては登場人物が多すぎる上に
関係性が複雑すぎるのがネック。
中盤を過ぎたあたりで全貌が明かされると
一気に引き込まれる面白さはあるのだが、
それまではひどく散漫な内容に見えて疲れを感じた。
ある程度の筋書きを頭に入れておくか、
もう一度最初から観るなら十分に楽しめるだろうが、
初見だとそれなりに覚悟が必要な情報量だった。
【関連作品のレビュー】
大いなる遺産(1998年公開映画)