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僕が愛したすべての君へ

パラレルワールドの存在が証明された近未来を舞台に、
ある女性とのやり取りを主人公の視点で描いたもの。
本作とは異なる歴史を描いた
君を愛したひとりの僕へ」と2本セットの作品になる。


別の世界を過ごしてきた同じ自分と
意識だけが入れ替わるようなややこしい設定なのに
状況説明が下手で直感的に伝わってこないのが残念。
並行世界を活かした筋書きの面白さよりも
情報を整理する負担の方が大きいのが辛い。


また、クオリティの低い声優も影響して
登場人物に絶望的に魅力がなく、
主人公とヒロインが恋愛関係に陥る説得力がなさすぎる。
彼らがしゃべるたびにイライラさせられて集中できない。


後半4分の1ほどはもう片方の世界の説明に割かれているため、
単体の映画としてはかなり中途半端な印象を受ける。
2本セットで観ることで全貌がわかる特殊な構成だが、
あまりのデキの悪さにもう1本観る気力が失せてしまった。


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