「カラオケ行こ!」の主人公が大学生となり、
アルバイトし始めたファミレスに訪れる人たちを描いたもの。
主人公がヤクザと知り合いであることさえ知っていれば
ストーリーそのものは今作だけでも理解できるが、
うっすらと続いている2人の関係が読み取れるだけでも
前作のファンとしては嬉しい限り。
相変わらず中身のなさそうな独特の作風で
会話劇としては前作ほどのパンチに欠けるが、
キャラクターが作り込まれているおかげで
それぞれの会話を聞いているだけで楽しい。
いくつかの要素がジワジワと絡みついていく展開だったので
下巻で綺麗にまとまることを期待する。