いろいろな異星人が地球に旅行するようになった近未来を舞台に、
父親が経営する流行らないホテルの手伝いをする少年の話。
藤子・F・不二雄が「ドラえもん」よりも先に描いた作品で、
毎回いろいろな宿泊客が登場する1話完結型とはいえ、
ドラえもんのひみつ道具ほどの刺激がない。
主人公の家族や客のキャラクターは個性的で
それぞれのやり取りは楽しいが、
笑いのシュールさやワクワク感もいまひとつ。
週1回しかしゃべらないという
モンガーの斬新な設定も途中でなくなり、
肝心の21エモンの存在感も弱い。
後半は宇宙旅行編になって連続性の高いストーリーとなり、
いろいろな展開があってこちらの方が読んでいて楽しめた。
ホテル編の方は一定のクオリティはあるものの、
藤子・F・不二雄ファンとして期待するほどの面白さはなかった。
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