第1次世界大戦で負傷し、
感覚器官の大半と両手足を失った青年が
看病されながらさまざまな思いに浸る話。
外界の情報から遮断され、自由な行動はおろか
意思疎通すら叶わなくなった若者の状況がとことん残酷で、
辛過ぎる現実と回想シーンの対比がより強調されるように
現実世界がモノクロ、想像の世界がカラーで描かれるのも痛烈。
残念なのは夢の世界が徐々に脈絡がなくなっていく点で、
だんだん意味がわかりにくくなって退屈に感じてしまう。
反面、わずかな情報を頼りに状況を推測する現実側は刺激的で、
痛々しいながらも最後まで引き込まれた。
スプラッター表現は皆無だし、戦闘シーンすらもほとんどないが、
主人公の置かれた境遇の怖さに震える反戦映画。
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