人間とオバケが共存する村に住む幼い吸血鬼と幽霊が
広がり始めた感染病の薬を手に入れるために旅に出る話。
序盤は1話完結型の子供向け作品に思えたが、
未知の出来事に無邪気にはしゃぐ様子と
読み手にも何が起こるかわからない不思議な世界観で、
登場人物が出そろったあたりから徐々に面白くなってくる。
ほのぼのした雰囲気の愛らしいキャラクターも魅力的だが、
少しずつ勢いが増していくストーリー展開に加えて
とにかく読み終わったときの清々しい後味が抜群。
全員が幸せな状態に落ち着くのが素晴らしく、
年齢を問わず楽しめるディズニー作品のような1冊。