市子（いちこ）

市子

恋人からの結婚を申し込まれた翌日に
突如失踪した女性の行方を追っていく話。

市子と呼ばれた女性の人生のいろいろな瞬間を
時間を前後させながら見せていき、
意味のわからなかった要素が少しずつつながって
全体像が把握できていく流れが面白い。

キャスティングも絶妙で
それぞれのキャラクターにぴったりだし、
クセのあるリアルな雰囲気が伝わってくる。

観終わったあとまで続く重さと切なさが本作の醍醐味で、
登場人物全員が不幸という救いのなさがよかった。