タップダンサーの道を諦めて地元に帰った女性が
実家の旅館を継ぐために女将の修行をするとともに
石川県の加賀温泉を盛り上げるための活動をする話。
観光地のプロモーション作品かと思ったが、
それにしては嫌なキャラクターが多くて気分が滅入る場面が多いし、
全力をかけて練習と準備をしてきたイベントのくせに
段取りや関係者の意識が低すぎてイライラする。
立派な女将になるための訓練だったはずが
いつの間にかダンスショーが目的になっているし、
それが加賀温泉の盛り上がりにつながるという理屈もわからない。
落ちこぼれで何もできなかった主人公が
ダンスの練習では急に仕切り始めるのも不自然すぎる。
同じように地方創生を題材にした「フラガール」には遠く及ばず、
素人が書いたような設定と筋書きが
あまりにつまらなくて観ていられない。
石川県を応援する映画として逆効果になるだけのデキだった。