母を亡くし、父と離れて暮らす高校生が
義理の妹と憧れの同級生の間で揺れる話。
基本的に序盤から2組の両想いが完成していて
その上で微笑ましいラブコメが繰り広げられる。
積極的に進展することも破局が訪れることもなく、
いつまでも続けられるほのぼのした場面が続く。
1980年代の作品ということもあって
最近では問題視される痴漢行為やセクハラが出てきたり
教師や知人の父親が中学生に夢中になるなど、
今読むと気持ち悪く感じるノリがずっと続くので
あだち充の作風に慣れていないと戸惑うだろう。
主人公がヒロインたちからモテる理由が
あまり伝わってこないのは残念だが、
あだち充の生み出す特有の雰囲気が味わえる作品。
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