メルローズという喫茶店から始まり、
今では全国展開するカフェHARBS(ハーブス)を立ち上げた過程を
創業者の妻の視点でまとめたもの。
知識も経験もない夫婦が試行錯誤しながら店を構え、
少しずつ評判を上げていった流れが
テンポがよく読みやすい文章で書かれていて面白い。
実際にはひとつひとつの手順に
大きな手間がかかっているのだろうが、
計画した内容と苦労した部分と実際の成果が次々と語られるので
生々しいビジネスの実体験として興味深く読める。
そしてあと少しで読み終えるといったタイミングで
予想外に訪れる急展開が強烈。
読めば読むほどHARBSに行きたくなる気持ちが高まっていったのに
最後で一気にその気持ちが失われるという独特な読後感がスゴい。
サクセスストーリーとしての痛快さとカフェを経営する奥深さ、
何も信じられなくなる人間の怖さが味わえる1冊。
