「海猿」と同じく海上保安庁の潜水士を主人公にした話。
序盤の主人公の無鉄砲ぶりは辟易するが、
それでも天性の勘と根性で
苦難を乗り越えていくのは見ていて気持ちいい。
ストーリーは少年マンガの王道を周到していて単純明快でわかりやすく、
毎回のエピソード内で必ずといっていいほど盛り上がる山場があり、
周囲とのやり取りも含めて
笑える部分と真剣な部分が用意されている。
冒頭から登場人物が一気に出揃うため、名前が覚えづらいのと
一部、顔が見分けにくいキャラクターがいるのが難点。
特に1巻は絵が安定せず、車や背景画の違和感や、
主のセリフに併記されている呟きの鬱陶しさが際立つ。
全体通して割と次回への引っ張りが強く、
次々と読みたくなる魅力がある。
読後感も悪くないので
何かの機会に読んでみるのもいいかもしれない。