同棲中のカップルの部屋に彼女の妹が転がり込み、
それがきっかけで崩れていく人間関係を描いたもの。
登場人物全般のキャスティングが素晴らしく、
ステレオタイプな人物像を見事に表していて
「こういう人よくいるよな~」と何度も感じてしまう。
それぞれ異なる痛々しさを持つ主役3人だが、
特にヤンキーあがりで先輩風を吹かす彼氏の鬱陶しさが素晴らしく、
ちょっとした田舎だとこんな男性がいくらでも見つかりそう。
やたら依存してくる未練タラタラの彼女も
ダメ男好きのどうしようもない女性として
世間にゴロゴロいそうに思えて面白い。
そういった生々しい人間模様を垣間見れる作品で、
自分や周囲の人間に当てはめながら楽しむ映画。
何の話というほどのストーリー性はないのだが、
リアリティがありすぎてくすぐったくなるところが醍醐味。
最後の最後でもう一度出てくるのはやや蛇足に感じた。