個性的な編集者たちが新しい辞書を作っていく話。
辞書を作る作業を描いた物語、というのが新鮮で
それがいかに地味で大変なのかが垣間見える作品。
時代が1995年ということもあり、非常にアナログな作業が続くが、
ある事柄を別の表現で説明していく様子に「なるほど」と思わせられる。
主人公を含め、登場人物のキャラクターも立っており、
コメディとしての要素が多分に含まれていて楽しい。
前半は非常に面白く良作に感じたが、
時間が大きく進む中盤以降はやや中だるみし、
物語としての必要性も薄く感じたのは残念。
冗長化した後半はいらなかったように思う。