漫画家でもある東海林さだおが書いたエッセイ。
食べ物に限らず、身の回りのごく一般的な事柄について
しつこいほど切り込んでいく独特のテンポ。
おじさんがブツブツと独り言を言っているようなノリだが、
文章としても読みやすく、すんなり入ってくる。
蕎麦や下駄や温泉など、大したことのない物に対する
その分析ぶり、執着ぶりが妙な面白味を生んでいる。
書かれた時代が古く、今の状況と食い違う部分や
ネタによって当たり外れがあるが、気軽に読めるエッセイ。
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