マリア様がみてる＜１～３巻＞

マリア様がみてる 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)

お嬢様学校におけるシスター系の話。
生徒の先輩と後輩がそれぞれ「姉」「妹」の関係として
直接指導する制度がある、というのが大前提。

絵は非常に綺麗で丁寧で描かれている印象があるが、
ストーリーそのものは惹きこまれなかった。
原作小説があるので、それを読んだ上で読むべきなのかもしれないが、
序盤から一気に登場人物が出揃う上、固有のあだ名がついていて
誰がどういった性格でどんな顔なのか把握しきれない。

それでいてひとつの話をかなりの長期に渡って引っ張るし、
問題そのものは人間関係や個人的な感情に集約されるので
そんなに大きな問題とも思えず、
それぞれの人物に感情移入できなかった私は
読んでいて非常に退屈だった。

ほぼ女性しか出てこず、全員が美しいシスター系、
ロザリオをやり取りする儀式など
女性がどっぷりとハマりたくなる要素はあると思う。

少女マンガながら、幸いにも意地の悪いキャラクタがいないため、
読んでいても後味が良く、不快な気持ちにならないのはありがたい。