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リンダリンダリンダ

ブルーハーツ好きの私としては見逃せないタイトルなのだが、
デキがひどすぎる。完全にタイトル負けしている。

「高校生 + にわか集団 + 下手 + 残り時間わずか」という
ウォーターボーイズ的映画なのだが、
ウォーターボーイズ」や「スウィングガールズ」とは
似ても似つかない。

まず登場人物の関係や性格を説明する部分が少なすぎ、
連続ドラマの最終回だけをいきなり見たような
居心地の悪さを感じる。

加えて、全員がボソボソとしゃべる感じのテンションの低さ、
バンドとしてのやる気のなさ、
あと何日で本番なのかハッキリしない展開など
見ていて感情移入もできず、淡々とした雰囲気。

学生らしい勢いと無茶ぶりで
徐々にうまくなっていく様を見せるわけでもなく、
ただやる気のない高校生を傍観している気持ちになる。

ラストの演奏で唐突にノリノリになる観客も理解不能で、
ただ選曲が「リンダリンダ」なら
他がどうであっても熱狂する、というのは
高校生を単純に見すぎ。

こういう設定の場合、
「高校のときはこういうパワーで一杯だったなぁ」と
ノスタルジーを感じさせるか、
「こんな学生生活だったら楽しいだろうなぁ」と
憧れさせるかどっちかだと思う。
観客自身の高校時代よりもダラダラしているような姿を見せられても
何も残らないし、何も感じないのだ。

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