ベストセラーとなった「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」の筆者が
お金や会計に関する解釈を噛み砕いて説明したもの。
誰でも気になるお金の話だが、内容としては非常に一般的なもので、
似たような本を読んだことがある人なら特に得られるものはない。
サンクコストの意味や損益についてわかる人には張り合いがなさすぎるだろう。
かといって説明がわかりやすいわけでもなく、
「賃借対照表はストップウォッチだ」などという下手な例えも多い。
また、「8という数字は縁起がいいし、丸みがあって人気がある」など
お金から大きく逸脱した中身のない話もあったりして退屈する。
行間も広く、無意味な空行も多いので
ページに対する中身もやたらと薄く感じる。
タイトルのインパクトのみで支えられた薄っぺらい本。