マンガが原作の実写ドラマ。
いじめられっ子で弱気な主人公が
一心に練習し続けたパンチが
いつの間にか最強の技になっていたというマンガっぽい話。
格闘技に精通したイケメンキャラが
「いいか…。ボクサーのパンチってやつを見せてやる。
シュッ。これがジャブだ…。
シュッシュッ。素人にはまずよけられないぜ」
とかいう風に、周りの仲間にウンチクをたれるのだが
マンガでは違和感がなかったものの、
実写で見ると「あいたたたー」という感じで赤面する。
覚えたての知識をひけらかす中学生みたいだからだ。
「マサキさん、ボクサーのパンチ見せてくださいよぉ」
とか言ってくる仲間も相当恥ずかしい。
これはやはり普段の生活の中で、
そういったところをひけらかしたり威張り散らす人を
「痛い人」と認識しているからだと思う。
本当に強い人、もしくは人間ができている人ほど
むやみに(言われてもないのに自分から)
技を見せたりしないからだろう。
マンガだと違和感は少ないし、
読者の知識を助ける意味でも必要なカットなのだけど、
実写で見ると現実感がありすぎて
見ていて「うわー恥ずかしいなぁ」となる。
とはいえ、このドラマを貶したり否定するつもりはなく、
実は面白いのである。
展開のテンポがいいのと、主人公役がハマり役なので
感覚としてはマンガのような雰囲気で見れる。
危ないときはあるけれど、基本的にはサクセスストーリーなので
主人公が強くなっていく様を安心して見ていられるし、
徐々に世界が広がっていくことを応援したくなる。
深夜にやっていたドラマのようだが、普通にもったいない。
マンガを見た人もそうでない人も気軽にDVDでぜひ。
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