本が大好きな5歳の女の子が意地悪な大人に復讐していく話。
イギリス英語のためか、使われている単語に見慣れないものが多く、
特に導入部はわからない言葉だらけで非常に難しかった。
それ以降も順調に読める段落と唐突に話が見えなくなる段落とがあった。
純粋で聡明なマチルダが冷たく扱われる様子に心苦しくなるが、
出てくるキャラクターが強烈で
ティム・バートンのような世界観に徐々に目が離せなくなっていく。
クラスメイトの子供や担任の先生も好感が持てる言動で、
感情移入しやすく、どんどん応援したくなる。
愛情が感じられない大人たちの振る舞いに切なくなる一面もあるが、
結末に向けて綺麗にまとまる筋書きが味わえる1冊。
【関連作品のレビュー】
マチルダ(1996年公開実写映画)
マチルダ・ザ・ミュージカル(2022年公開実写映画)