見ただけで人を思い通りに操れる能力者が
唯一、その能力が効かない男を殺そうとする話。
視界の中の多数の人間を思い通りに操ることで
いろいろな悪事ができる、というのはインパクトがあって面白いが、
全体としてテンポが悪く、ひたすら同じような場面が続くため
中盤以降はとにかく退屈になってくる。
そもそも能力が効かない男を見つけたからといって
何の邪魔もされていないうちから襲いまくる理由がわからない。
能力を使うことで自分の身体にもダメージがあるなら
なおさら彼に構わずに生活場所を移すなどした方が有意義だろう。
能力が効かないことが我慢できない、という動機には納得できない。
能力者を捕らえようとする側も
見られただけで操られるとわかっているくせに
銃を構えて警告するばかりのため、
何もできないまままた操られてしまう、という繰り返しにウンザリ。
俳優陣は豪華なのに盛り上がりに欠け、
全編に渡ってダラダラと展開してしまう残念なデキ。
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