他国の人と一緒に仕事をする上で、言語的な問題ではなく
それぞれの文化の違いによるトラブルと解決法を提示した本。
違う国の人とやり取りする場合、
英語を軸とした言語の面ばかりが話題に挙がるが、
実はそれぞれが育ってきた文化によって
同じ行動でもプラスととらえたりマイナスととらえたりする、という話。
アジアと欧米との違いだけでなく、
ヨーロッパの中でもまた国によって食い違いがあるというのが新鮮。
言葉は通じていても意思が届いていなかったり、
片方が満足していてももう片方は納得していなかったりと
実際のビジネスの場で起こり得る事例が紹介されている。
問題点を指摘する場面、上司と部下とのやり取り、
プレゼンテーションの流れ、チームの意思決定の仕方など、
業務上の重要なポイントでのギャップは致命的な衝突を生む。
それぞれのやり方にメリットがあり、それが正しいと信じているだけに
お互いの考え方の違いを理解しないといつまでも打ち解けられない。
さまざまな国の人の特徴と考え方を知ることができ、視野が広がる上に
よりスムーズにビジネスを進めるためのヒントが満載。
仕事で海外の人と関わる人なら必ず読んでおいた方がいい本。