全2作で構成される後編となり、
中学生だけで事件の真相を追及するべく
関係者を集めて学校裁判を開く話。
前編でさんざん引っ張ってきたのに
今作でも肝心の裁判がなかなか始まらず、さすがにダレてしまう展開。
また、検事と弁護士が互いにやり合う一般的な裁判劇と異なり、
あくまで関係者からの証言をみんなに共有するにとどまっており、
どちらが勝つか、というようなハラハラした面白味はない。
死亡した柏木卓也の過去のシーンが描かれるが、
強い非難を繰り返す言動に感情移入できず、
やたらと嫌な態度ばかり取るヤツだ、という印象ばかり受ける。
最後の展開はかなりイマイチで
生徒たちがあれだけ苦労して準備してきた裁判は
なんだったのか、という思いしかない。
警察がきっちり調べれば裁判を開かせる隙もないレベルで
真相が明らかになっているだろうし、そういう意味でもリアリティがない。
前後編合わせて4時間半に迫る長さだが、
終わりに近づくにつれて失速してしまった残念なデキだった。
【関連作品のレビュー】
ソロモンの偽証<前編>事件(2015年公開映画)