女子大生が路上で刺殺された事件に関して、
写真週刊誌「FOCUS」の記者がその全貌を追ったルポ。
読み進めるにつれ、交際相手との衝突というレベルでは
収まらない事件であることがわかり、
相手の異常性と警察の頼りなさに憤慨させられる。
時系列に沿った非常に読みやすい文章で、
記者個人の視点をひたすらに追体験できる。
その分、客観性に欠けた表現が多いので、
単純に感情移入するだけでなく、冷静に判断したいところ。
日常の中で一個人に起きる被害としては凄まじく、
その想像を超えた内容を味わえる1冊。