下町の印刷工場の息子の不幸な一生を描いたもの。
マンガ雑誌「ガロ」に連載されていた1985年の作品ということで
かなり古臭くクセのあるタッチだが、
それ以上に救いのないストーリーが強烈。
貧しいとはいえ、真人間ばかりの一家に
こうも壮絶な不運が舞い込むか、という筋書きで
希望が見えたと思ったら叩き落とされる、という展開が連続する。
読んでいる最中も読み終わった後も
ひたすら辛い思いをさせられるのは人を選ぶが、
とにかくどん底な気分を味わいたいという人向けのカルト作品。