お金を殖やしていくことに不慣れな人向けに
さまざまな方法を提案した本。
株式や投資信託などを噛み砕いて説明する本かと思ったが、
各店舗のポイント制度や金券ショップの利用など
投資という言葉に含めるには無理があるものが大半。
果ては中古品の譲り合いや親のスネかじりなど
やたらみみっちい節約理論まで始まる始末。
本来の投資活動について紹介している第3章は説明不足すぎて
入門者はこれだけでは理解することができない。
1円でも増えれば価値があると書いてあるが、
月々数百円の投資を10年も続けて
3000円に満たない生協の配当金を得て何の意味があるのだろう。
投資活動において、もっとも貴重なのは時間であり、
少額でダラダラと小さい利益を求めても結局はインフレ率に負けてしまう。
100円が101円になったところで
生活レベルは変わらないし、精神的な安定が得られるわけではない。
本気で経済的自由を手に入れたいなら
「毎月5万円で7000万円つくる積立て投資術」や
「資産運用に無関心な人が読む本」を読んで、
1日でも早く実用的な知識を身につけ、
すぐにでも具体的な投資活動を始めるべきだ。