ある程度の社会経験を積んだ人が転職する際に
遭遇する問題点や注意すべき点を解説したもの。
立場の異なる人材をサンプルとした小説を挟みつつ、
それらをケーススタディとして説明していくが、
転職する際の迷いや心配事、こだわりがリアルで良い。
自分自身が転職するときの準備や心構え、
適した職場を選ぶときの参考になるだろう。
ただ、解説にカタカナ言葉を多用していたり
無関係な話題が続いて冗長気味だったり
解説ページのフォントが細すぎたりする部分は
もっと完成度を高めて欲しかったように思う。
中身が妙に薄く感じる箇所があり、本としては読みにくかった。
とはいえ、同じ企業・業界で長い間勤めている人は
偏った視点になっていないかを確認する意味で
本書をざっと読んでおくと参考になるだろう。
今後はどの企業でも
外国人や海外市場をターゲットに含めたり、
海外の競合相手と戦っていくのが当たり前になっていく。
外資系企業に就職を希望する人に限らず、
自分を成長させたい人には参考になる本。