1930年代のアメリカを舞台に、しっかり者で頭の切れる男と
怪力だが知的障害を持つ男が職を求めて牧場に行く話。
登場人物のキャラクターが作り込まれていて、
当時のアメリカでの人種や地位による差別的な言動と
田舎ならではの閉鎖的な社会が垣間見える。
無邪気すぎることで自分の感情が抑えきれない男と
彼のことを想って考えを巡らせる主人公との関係が素晴らしい。
直接的には描かれていないのに、2人の言動から
過去にたくさんの苦労があったことがうかがえる。
シンプルなストーリーでありながら
個性が際立ったキャラクターが心に染み入る良作。