「スーダラ節」を大ヒットさせた歌手だけでなく、
コメディアン、俳優としても活躍した植木等と
その付き人である小松政夫を描いた話。
昭和40年前後を非常にうまく再現しており、
昔の日本や芸能界の様子が伝わってくる。
植木等を演じる山本耕史の声色をはじめ、
タレントのイメージにうまく重なるキャスティングも見事。
また、人情味溢れる登場人物ばかりで
当時の植木等をあまり知らない人でも十分に楽しめる。
芸能活動に真剣に向き合うクレージーキャッツの面々と
全力で駆け回る小松政夫のキャラクターにグッとくる。
植木等のファン向け作品かと思ったが、
人情ドラマとして誰にでも楽しめる作品。