いろいろな相場で成果を上げてきたヘッジファンドマネージャーが
個人で投資する場合にはどうすべきかを解説したもの。
入門者向けの資産運用本でよく語られるような
ほったらかし投資やドルコスト平均法を序盤から否定していくが、
読み進めていくと国内外の株や債券に分散投資するという
基本原理は結局変わらないように思う。
違いとしては市場の変化に合わせて投資対象の比率を変えることと、
株価が大きく下落する局面に備えて
VIX(ボラリティ・インデックス)を仕込んでおくという提案のあたり。
結局、景気の季節変動を知るために
市場に意識を向けていないといけなかったり、
金利が上がるタイミングを読まないといけないところは
入門者にとっては手間と神経を要するように感じる。
ほったらかし投資でも分散投資やリバランスは意識する必要があり、
それらを踏まえた上での塚口式メソッドの利点を説明して欲しかった。