おもひでぽろぽろ

おもひでぽろぽろ [Blu-ray]

東京でひとり暮らしをしている女性が
小学校時代を思い出しながら、田舎での休暇を過ごす話。

少女時代のエピソードはどれも非常に面白く、観ていて楽しい。
主人公の小学生時代は昭和40年代ということでかなり古いが、
子供ながらの雰囲気がよく出ていて感情移入しやすい。
特にスケベ横丁や算数25点の話は面白い。

また、やや歳の離れた長女と次女の感情がリアルで、
手のかかる生意気な妹に接する態度が楽しい。
特に次女と主人公のいがみ合いが面白い。

対して大人時代のノリには少しついていけないところがあって、
あまり感情移入できないのが残念。
周囲とのやり取りの中で笑い出す場面がよくあるのだが、
なぜそこで笑えるのか疑問に感じることがある。
プレスコで苦労して声優のしわを再現したという表情も、
頬のしわが年寄り臭く見えるだけで逆効果に思えた。

大人時代の話はさらっと流して
９割方、少女時代のエピソードで埋めてしまった方が楽しめたような気がする。
とはいえ、全体を通してかなりの水準である事は確かだ。