兄弟全員が超能力を使える一家で
中学生の長男が大人っぽい同級生に想いを寄せるラブコメ。
1987年に放送された古いテレビアニメだが、
序盤のやきもきする感じは今観てもいいデキ。
主人公や妹たちはテレキネシスとテレポートを使えるが
超能力部分はあくまで本作のエッセンスで
メインは恋愛コメディの部分となる。
不良だが大人びた魅力がある鮎川というキャラは
誰もが昔、憧れたであろう存在の象徴で、
ちょっと不良っぽいが2人のときは非常にいい人柄。
今で言う「ツンデレ」のようなもので、
それを知っている主人公(および視聴者)はぐいぐい惹かれてしまう。
鮎川が好きなくせに別の女性に言い寄られると
ついつい乗せられてしまう優秀普段な主人公との図式は
「めぞん一刻」の五代と管理人さんの関係にそっくりで
そういった作品のファンなら本作もきっと気に入るはず。
自分に気がありそうなそぶりを見せつつ、
ひかるちゃんとのやり取りにムッとする鮎川は非常にかわいく、
しかしながら一途でかわいいひかるちゃんも素直に魅力がある。
この間で揺れる主人公だが、基本的な大きな展開はなく
ひたすらこのパターンが繰り返されるので、飽きに注意。
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