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映画、アニメ、ドラマ、マンガ、書籍、英語読書の感想が5000件以上!


ダーウィン事変<1~4巻>

チンパンジーと人間の間に生まれた少年が
高校に通い始めることで巻き起こる騒動を描いたもの。


人間と同等の知能に加えて
チンパンジーが持つ身体能力を備えており、
言葉通り人間離れした動きに興奮させられるが、
本作の見どころは人間と動物の違いやその定義を問う部分だ。


ヴィーガンやテロリズムなど
よく議論される題材をそのまま作品に取り入れており、
たった1匹のヒューマンジーがいることで
いろいろな意見が飛び出し、読んでいる側も考えさせられる。


アメリカらしい世界観がうまく再現されており、
主人公の周辺で何が危機にヒヤヒヤさせられるとともに、
常に物事を客観的に見るチャーリーの視点が新鮮で面白い。


このままアメリカ映画になりそうな筋書きで、
想像以上に深いテーマを味わえる社会派な作品。

裏バイト:逃亡禁止<1巻>

不自然に給料の高いアルバイトを
次々と引き受けていく女性2人組の話。


それほど苦労せずに大金を稼げそうなバイトで
少しずつ不審な点を感じていくという設定は面白いのだが、
とにかくマンガとして読みづらい作品で、
どの人物の行動なのか、
位置関係がどうなっているのかなどがつかみづらい。


髪の色は大きく違う主人公2人だが、
それぞれのキャラクターがなかなか伝わってこず、
性格や言動の違いも実感できない。


要所要所で描かれる狂気的な場面はインパクトがあるものの、
結局、明確な真相やオチもなかったり
なぜ危険を乗り越えられたのかという説得力も弱い。


1話完結型のホラーコメディとして期待したが、
どうにも肌に合わず楽しむことができなかった。

不浄を拭うひと<1~3巻>

発見されるまで時間がかかった孤独死の現場など、
汚れや臭いが染み付いた部屋の原状回復を請け負う
特殊清掃の仕事の様子をまとめたもの。


遺体の残骸や流れ出した体液、
そこに集まってくる虫など
過酷な現場の様子が伝わってくる内容。
次に住む人や近隣住民のためにも
こういった業者が存在するありがたみを再認識できる。


エッセイ向きのほのぼのとした絵柄ながら
腐敗臭が漂ってきそうなエピソードが連続する。
現場の様子から住人の暮らしや死亡時の様子がうかがえたり、
いろいろな反応を示す関係者の態度も興味深い。


普段あまり意識することのない孤独死や自殺の
壮絶な状況を垣間見ることができるエッセイ。

女子高生に殺されたい<全2巻>

女子高生に殺されることに興奮を感じる男性と
彼に関わる周囲の人々を描いた話。


主人公である高校教師を中心とした
複数の人物に視点を切り替えつつ、
それぞれの心の中が語られていくが、
どのキャラクターも深くて見応えがあり、
定期的に挿入される写真ページが恐怖感を煽る。


1巻はサイコパスである主人公が
巧妙に社会に溶け込んでいる様子を描き、
それを布石としつつ2巻で
彼の狂気性を一気に見せていく絶妙な構成。


限られた数人の登場人物をうまく使いながら
スピード感を維持して一気にラストまで読ませる良作。

カルト宗教信じてました。

小学生から30代半ばまでエホバの証人を熱心に信仰していた女性が
いかに宗教に影響される人生だったかを振り返ったもの。


宗教団体の内部の様子が細かくまとめられており、
信者の言動や独自の文化が非常によくわかる。
優しく穏やかに見えつつも
閉鎖的で異常な感覚が浸透しているところが怖い。


常識的な感覚で客観的に描かれているので
作者の思いに感情移入しやすく、
マンガとしても非常に読みやすい。


宗教に染まった環境が
いかに人生に強い影響を与えるのかを
知ることができるマンガ。


【関連作品のレビュー】
よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話(マンガ)
完全教祖マニュアル(書籍)

愛と呪い<全3巻>

父親からの性的虐待や新興宗教に染まった学校、
周囲からの疎外感などに思い悩む少女を描いたもの。


幼い頃から耐え難い経験をしてきた上に
誰からも助けてもらえない苦しさが
どんどん積み重なって悪い方向に流れていく様子が強烈。
重く苦しい様子を描く表現力が凄まじく、
主人公の孤独感が容赦なく伝わってくる。


感情移入するほど辛い思いをする内容だが、
全3巻を一気に読んでしまう引きのある展開で
自暴自棄に陥った人間の気持ちを味わうことができる作品。

ドラえもん<全45巻>

勉強も運動も苦手な落ちこぼれの少年が
未来から来たロボットに不思議な道具で助けられる話。


言わずと知れた国民的キャラクターだが、
1970年前後から連載が始まった原作マンガには
アニメ版や映画版にはない独特の雰囲気と面白味がある。
序盤はまだ作風が安定していないため一段と印象が違うが、
数冊読んだあたりでノリが定まってくる。


小学生であるのび太が持つ夢や不満は
子供に限らず誰でも持つ内容ばかりだし、
それを叶えるドラえもんのアイテムも夢がある。
また、その使い方や制限が絶妙に絡み合って
最終的にしっぺ返しを食らう展開が秀逸。


アニメ版では優しい印象のドラえもんだが、
原作では割とドライな性格で、のび太の甘えを突き放したり
将来を見据えて励ましたりする場面が多いのも見どころ。
子供向けの作品として知られるものの、
大人になって初めてわかるシュールなやり取りやブラックなネタも面白い。


もともと対象年齢の違うさまざまな雑誌に掲載されていたため、
急に幼稚さを感じるエピソードもあるが、
単行本1冊に20ほどのエピソードが詰まっており、
結構な読みごたえがあるのも嬉しい。


さまざまな不思議アイテムが登場するが、
形を変えて現代で実用化されているものもあり、
作者の先見性にも驚かされる。


連載当時から数十年が経っても色褪せず楽しめる面白さがあり、
原作特有の味わいを知らない人にぜひ読んで欲しい。


【関連作品のレビュー】
大長編ドラえもん<1巻>のび太の恐竜(マンガ)
大長編ドラえもん<2巻>のび太の宇宙開拓史(マンガ)
大長編ドラえもん<3巻>のび太の大魔境(マンガ)
大長編ドラえもん<4巻>のび太の海底鬼岩城(マンガ)
大長編ドラえもん<5巻>のび太の魔界大冒険(マンガ)
大長編ドラえもん<6巻>のび太の宇宙小戦争(マンガ)
大長編ドラえもん<7巻>のび太と鉄人兵団(マンガ)
大長編ドラえもん<8巻>のび太と竜の騎士(マンガ)
大長編ドラえもん<9巻>のび太の日本誕生(マンガ)
大長編ドラえもん<10巻>のび太とアニマル惑星(マンガ)
大長編ドラえもん<11巻>のび太のドラビアンナイト(マンガ)
大長編ドラえもん<12巻>のび太と雲の王国(マンガ)
大長編ドラえもん<13巻>のび太とブリキの迷宮(マンガ)
大長編ドラえもん<14巻>のび太と夢幻三剣士(マンガ)
大長編ドラえもん<15巻>のび太の創世日記(マンガ)
大長編ドラえもん<16巻>のび太と銀河超特急(マンガ)
映画ドラえもん のび太の恐竜(アニメ)
映画ドラえもん のび太の宇宙開拓史(1981年公開版アニメ)
映画ドラえもん のび太の大魔境(1982年公開版アニメ)
映画ドラえもん のび太の海底鬼岩城(アニメ)
映画ドラえもん のび太の魔界大冒険(1984年公開版アニメ)
映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争(1985年公開版アニメ)
映画ドラえもん のび太と鉄人兵団(1986公開版アニメ)
映画ドラえもん のび太と竜の騎士(アニメ)
映画ドラえもん のび太のパラレル西遊記(アニメ)
映画ドラえもん のび太の日本誕生(1989年公開版アニメ)
映画ドラえもん のび太とアニマル惑星(アニメ)
映画ドラえもん のび太のドラビアンナイト(アニメ)
映画ドラえもん のび太と雲の王国(アニメ)
映画ドラえもん のび太とブリキの迷宮(アニメ)
映画ドラえもん のび太と夢幻三剣士(アニメ)
映画ドラえもん のび太の創世日記(アニメ)
映画ドラえもん のび太と銀河超特急(アニメ)
映画ドラえもん のび太のねじ巻き都市冒険記(アニメ)
映画ドラえもん のび太の南海大冒険(アニメ)
映画ドラえもん のび太の宇宙漂流記(アニメ)
映画ドラえもん のび太の太陽王伝説(アニメ)
映画ドラえもん のび太と翼の勇者たち(アニメ)
映画ドラえもん のび太とロボット王国(アニメ)
映画ドラえもん のび太とふしぎ風使い(アニメ)
映画ドラえもん のび太のワンニャン時空伝(アニメ)
映画ドラえもん のび太の恐竜2006(アニメ)
映画ドラえもん のび太の新魔界大冒険 -7人の魔法使い-(2007年公開版アニメ)
映画ドラえもん のび太と緑の巨人伝(アニメ)
映画ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史(2009年公開版アニメ)
映画ドラえもん のび太の人魚大海戦(アニメ)
映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 -はばたけ 天使たち-(2011年公開版アニメ)
映画ドラえもん のび太と奇跡の島 -アニマル アドベンチャー-(アニメ)
映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館(アニメ)
映画ドラえもん 新・のび太の大魔境 -ペコと5人の探検隊-(2014年公開版アニメ)
映画ドラえもん のび太の宇宙英雄記(アニメ)
映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生(2016年公開版アニメ)
映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険(アニメ)
映画ドラえもん のび太の宝島(アニメ)
映画ドラえもん のび太の月面探査記(アニメ)
映画ドラえもん のび太の新恐竜(2020年公開版アニメ)
STAND BY ME ドラえもん(CGアニメ)
STAND BY ME ドラえもん2(CGアニメ)
DORAEMON : Gadget Cat from the Future(英語版マンガ)
ドラえもん物語 ~藤子・F・不二雄先生の背中~(マンガ)
まんが道(実写ドラマ)


mclover.hateblo.jp

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「子供を殺してください」という親たち<1~10巻>

重度の精神障害を抱えた患者を
説得して医療施設に移送する業務を記録したもの。


統合失調症やアルコール依存症、
家庭内暴力や引きこもりを患う子供に
長期にわたって悩まされた家族が耐えきれなくなって
専門機関に依頼してきた様子を描くが、
その壮絶さがリアルに伝わってくる描写が強烈。


社会と断絶しているせいで客観的になることもできず、
自分が病気だという自覚がないまま
幼稚な不満や欲求を容赦なくあらわにするところが何より厄介。


家庭という閉鎖的な空間で容赦なく暴れるため、
周囲にほとんど気づかれないまま
家族ばかりがどんどん追い詰められていく。
また、家族の方も世間体や保身のために
都合の悪い事実を隠そうとするところがタチが悪い。


世間から遠ざけるという解決法しかないため
スッキリできるような読後感はないが、
普段目にすることがない隠れた社会問題と
精神疾患がいかに家族を苦しめるかを知ることができる作品。

冬のUFO・夏の怪獣

日常の中のふとした場面を数ページ構成でまとめた短編集。


エピソードごとにキャラクターを変えつつ
ほのぼのした日常を描いていくが、
特に意味やオチがないように見えるものも多く、
独特の雰囲気を楽しめるかどうかで好みが分かれる。


登場人物の言動が魅力的だったり軽いSF要素が混ざったりして
エピソードによっては楽しめるものもあったが、
全体的にはハズレが多くて合わなかった。

タコピーの原罪<上・下巻>

不思議なアイテムを持つ地球外生命体が
イジメや育児放棄で苦しむ少女を救おうとする話。


不思議な能力で主人公の子供を救うという
「ドラえもん」や「まじかる☆タルるートくん」のような設定だが、
激しいイジメに加えて両親の不和やプレッシャーなど
強い疎外感を感じる子供たちが登場するなど
ストーリーのベースとなる題材が非常に重くてシリアスなのが特徴。


小学生特有の視野の狭さに加えて
タコピーも地球の文化に詳しくないため、
今置かれている状況を
正しく理解できていない様子がより恐怖感が煽る。


ラストのまとめ方は好みが分かれるだろうが、
先が読めない展開と全2巻という適度なボリュームもあって
最後まで一気に読んでしまう引きがある作品。

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