レビューブログ【レブログ!】

映画、アニメ、ドラマ、マンガ、書籍、英語読書の感想(ネタバレなし)が6000件以上!


ガリガリ君の秘密 赤城乳業・躍進を支える「言える化」

数十年も続く人気商品「ガリガリ君」を
生み出した赤城乳業株式会社について、
どのように業績を伸ばしてきたかを解説したもの。


社員の地位や年齢にかかわらず
力を活かして助け合うための社風と仕組みが
いろいろと紹介されていて面白い。
社員側の心理を考えた施策が多く、
自然と力が発揮されるようになっている点が素晴らしい。


全体的に読みやすく、異なる業界の人にとっても
社員の戦力を活性化させる試みとして参考になる1冊。

FPの学校2級・AFP きほんテキスト<2019-2020年版>

フィナンシャル・プランナー試験の2級合格に向けて
必要な知識を解説したもの。


毎日少しずつ勉強できるようになっており、
42日間で500ページあまりの内容を学ぶ。
1日あたり10ページほどと20~30分程度のボリュームなのはありがたい。


その分、解説は浅めなので
金利の話や計算式に対する感覚を身につけている方がいい。
1日分の最後に練習問題があるのも適切で、
読み流したせいで理解が甘い部分を洗い出すこともできる。


まったく知識のない人が本書だけで試験に挑むのは無謀だが、
ある程度の基礎知識を身につけた人が
試験範囲や問われる内容を確認するために用いるなら
適度なボリュームにまとめられていて優秀な1冊。


【関連作品のレビュー】
FPの学校 2級AFP きほんテキスト<2016-2017年版>

あの日 勇者だった僕らは

ファミコンやスーファミ時代に
ゲーム会社に入社した2人の若者を描いた小説。


ゲーム業界を舞台にした小説は珍しいが、
ゲーム作りというものがあまりストーリーに活かされておらず、
食品でも文房具でも何かを作る仕事なら置き換えられてしまうほど
ゲーム会社であるという設定が薄い。


また、会話文ばかりで登場人物の描写が弱いためか、
それぞれのキャラクターや立場が
いつまで経っても頭に入らず、
性別すらあやふやになって混乱することが多かった。


ドラゴンクエスト」シリーズや「弟切草」、
トルネコの大冒険 不思議のダンジョン」「」を匂わせる描写が多数あり、
おそらくは株式会社チュンソフトをモチーフにしているが、
特にそのあたりに詳しくなくても
ストーリーの理解には問題ない。


とにかく登場人物に魅力も存在感もなく、
小説としては読み応えがなさすぎる。
舞台設定のインパクトばかりに頼らず、
小説としてもっと惹きつける内容にして欲しかった。

明日の自分が変わる 人生の名言

いろいろな偉人や著名人が残した言葉を集めたもの。


1ページにひとつメッセージが掲載されており、
いろいろな人の残した至言を知ることができる。
響くものもあれば響かないものもあるが、
新たな視点で物事を見るきっかけになる。


マンネリになった気分を引き締めたり
スピーチの元ネタとして読むには悪くない1冊。

どこでも誰とでも働ける

ステップアップしながらいろいろな転職を経験した著者が
自分の人材価値を上げるポイントを解説したもの。


大きな会社であろうが先行きが読めない現代においては
自分自身の価値を上げておくことが重要になる。
そういった視点を軸に、職場や仕事仲間が変わろうとも
周囲に頼りにされ続けるための過ごし方が
チャプターごとに端的にまとめられている。


いろいろな自己啓発本で見かけるようなトピックが中心なので
ビジネス書をよく読んでいる人にとっては新鮮味が薄い部分もあるが、
会社の知名度に依存せずに済む存在になるための振る舞いを
短時間で押さえることができる1冊。

いちばんやさしいAI超入門

世間で大きな話題となっている「AI(人工知能)」について、
それがどういうものでどんな働きをするのかを解説したもの。


「いちばんやさしい」「超入門」のタイトル通り、
数式やプログラミングなど専門的な内容を知らない人でも
スムーズにAIの仕組みや特徴が理解できるようになっている。


AIとそうでないものの違いや
AIが役立つ場面などがわかりやすい例で紹介されており、
漠然ととらえていた内容が氷解していく。


また、「機械学習」「ディープラーニング」「ビッグデータ」といった言葉が
なぜAIとセットで使われるのかもわかる。
ただし、中盤に出てくる処理手順の話はやや込み入っているので、
苦手な人はざっくりと読み飛ばすのもよい。


世間で話題になっているAIについて
どういう技術や仕組みなのかという
イメージをつかんでおきたい人向けの入門書。

小林宏明のGUN講座2

これまで生まれてきたさまざまな銃について
その仕組みや歴史をまとめたもの。


映画で見るような最近の銃だけでなく、
火縄銃レベルのものから時代を経て
メカニズムがどう進化してきたかを解説している。


銃の性能や使い勝手が改善されてきた歴史を知ることができ、
各機構のさまざまな工夫にいちいち感心させられる。
今まで気にしていなかったような部品や形状にさえ
いろいろな理由が込められていることがわかる。


ひとつひとつの解説が短めなので読みやすく、
銃に関する知識がなくてもほとんど問題がないし、
図や写真が多めなので各部位の仕組みも理解しやすい。


銃に少しでも興味がある人ならぜひ読んで欲しい内容で、
銃の構造を理解し、そこに込められた工夫が実感できる良書。

マンガでわかる行動経済学

人々の行動を心理面から分析する「行動経済学」を解説したもの。


特定の状況における人間の行動心理を解説するが、
「マンガでわかる」というタイトルでありながら
マンガ部分は直前の文章で説明した内容をなぞっただけでしかない。


マンガの内容が丸っきり文章の解説と同じなので
実質的にはページ数の半分の中身しかなく、
これなら文章だけの構成にして欲しかった。


わざわざ読む価値がない本で、
行動経済学についてマンガで理解したいなら
ヘンテコノミクス」の方をオススメする。

英語多読 すべての悩みは量が解決する!

英語力をつけるために
難易度の低い英語本をたくさん読む「多読」を推奨する本。


前半は多読のやり方と効果が解説され、
後半で多読に適した作品の紹介と質疑応答が展開されるので、
多読に関してまったく取り組んだことがない人でも
その方法や意義が理解できるようになっている。


実際にたくさんの英語読書をこなしてきたが、
数十冊をこなしたあたりで語彙力や読解速度が伸び、
英語に対する抵抗力がぐっと減ることが実感できた。


多読トレーニングについて
有益さを理解している人やすでに始めている人には薄い内容だが、
ほとんど知らない人のための入門書としては悪くない。

謎検 過去問題&練習問題集<2019春>

謎解きイベントの企画で有名な
SCRAPが主催するオンライン検定試験、
謎解き能力検定」の過去問題集。


2018年11月に開催された第4回謎検の50問と
練習問題40問が収録されている。


Kindle版もあるが、メモをしたり
マスに書き込んだりすることを考えると
直接書き込んでしまえる書籍版の方が扱いやすい。


腑に落ちない問題がいくつか混ざっており、
特に、別の問題を参照しないと解けないものは
脈絡がなさすぎてかなり理不尽に感じられた。


全部で2時間ほどで解き終わるが
リアル脱出ゲームで出題されるような
勘の良さや発想が試される問題ばかりなので、
そういったものに取り組むのが好きな人は
謎検そのものに興味がなくても十分楽しめる。


mclover.hateblo.jp

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