11世紀のヨーロッパを舞台に、
戦士の息子トルフィンを軸として進んでいくヴァイキングたちの話。
登場人物の描き方が非常にうまく、
敵味方ともに感情移入しやすく、魅力的なキャラクターばかり。
また話の組み立ても見事で、回想シーンや時間経過をうまく利用して
前後のつながりを説明しており、読むほどに深みが増す。
主人公はトルフィンだが、エピソードごとに中心人物となる者が変化し、
常にそのキャラクターを応援したくなる持っていき方がうまい。
テンポもよく、短い間にキャラクターの成長や状況の変化を感じられ、
退屈せずにどんどん読み進められる良作。強くオススメ。