大学キャリアセンターのぶっちゃけ話

大学キャリアセンターのぶっちゃけ話　知的現場主義の就職活動 (SB新書)

各大学に設置され、学生の就職活動についてサポートする
「キャリアセンター（『就職課』など呼称は学校によって異なる）」について
内情や学生の現状を説明した本。

私も専門学校で就職活動年度の学生を受け持っているが
この本に書かれている内容の大半は
現在の大学・専門学校において「当たり前」になっている事柄である。

そのため、就職活動を開始した学生にとっては
今さらこの本を読んでも新しい知識は得られないだろうが、
大学、専門学校の１・２年生や、
就活生の保護者などは現状を理解するために読んでおくべきだろう。

ただし、挙げている内容が当てはまらない学校、企業も多いので
丸々鵜呑みにするのは問題だし、無駄に恐れすぎる必要はない。

この本のよくないところは、現在の就活における「事実」と
筆者の個人的な「意見」「手法」が混在しているところだ。
個人的には筆者の考え方や学生対応の仕方には同意できないところもあり、
「就活の現状」が事実だからといって
筆者の意見までが真実とは限らないというのを注意して読む方が良い。